スポーツ外傷・障害の基本的応急処置3 スポーツマッサージ

☆みんなでできるマッサージの方法とポイント

@ 撫でる

A 揉む

B 押す

C 揺らす

これら4つの方法を部位によって使い分けることで、滞った血流を改善することができます。外傷の予防にもなり、リラックスすることで気になる部分だけでなく、全身の血流もよくなっていきます。
ただマッサージも万能ではないので用途を使い分けてください。

※はじめに・・・以下の3つはマッサージを行ってはいけない場合がありますので、その点は注意して行ってください。

1.骨折や捻挫の直後
2.痛みがあり腫れや熱感がある場合
3.医師にマッサージを止められている場合

☆スポーツの際にマッサージするべき部分とその理由

@ 背中(特に肩甲骨まわり)

通常、骨と骨は強力な靭帯によって結合しているのですが、肩甲骨は他の骨とは異なり強力な靭帯で支えられてはいません。よって、その安定は筋肉によって行われているので、肩甲骨の周りにある筋肉はその他に運動もしなければならず、必然的に仕事量も増える結果となります。

近年増加しつつあるVDT症候群(パソコンやスマホなどの見過ぎによって起こる肩こりなど)は、肩甲骨周りの筋肉が硬くなることによって起こるといわれています。
さらに背骨周りの筋肉が張ることによって、呼吸もしにくくなるために疲労が抜けにくい状況になることもあります。

A 腰部・臀部

腰の筋肉は練習だけではなく普段から緊張していることが多いので、特にスポーツ選手は疲労が溜まりやすい部分です。放置しておくとヘルニア等の重篤な障害になりかねないので、押さえておかなければいけません。
また臀部の張りも腰痛の原因として大きな要因のひとつですのでこの部分についても押さえておかなければなりません。

B 大腿部

陸上選手でこの部分が筋肉痛になったことがない人はいないと言ってもいいでしょう。仕事量も多いためケアは裏・表ともに重要になってきます。

C 下腿部

シンスプリントアキレス腱炎などの代表的な障害も見られ、ケアも十分に行う必要があります。

スポーツを行うにあたって

スポーツを行う以上、ケガのリスクは常に隣り合わせ。まずはみなさんがご自身の身体の状態がどうなのかを把握しておく事が一番重要です。
例えば、練習に耐えられる体力はあるのか、睡眠は十分にとれているか、栄養状態はどうか、などご自身で把握できることもたくさんあるはずです。

くれぐれもケガに気をつけて、スポーツを思いっきり楽しんでください!

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